古いアルバムの中から思いがけず懐かしい写真が出てきた。
それは小生(21歳)が陸軍の兵隊として現役入隊前日に撮ったものである。
両親も若かったが、我々兄妹が全員揃っている本当に懐かしい時代であった。現代の世相では想像もつかないであろう祝入隊の幟や旗が家の前に堂々と誇らしげに立てられている。この幟や旗は、親戚、友人、知人より贈られたものである。
既に戦時下にあった日本は、現役で入営するもの、召集令状で出征するものが次第に多くなって行く時代であった。

写真データ：昭和14年1月7日撮影。戦没した三男は後列左端。
前列左から母・ツネ、四女・芳子、三女・喜代子、父・黒川清一郎、長女・節子、次女・イネ子
二列目が誠、後列左が三男、四男・直吉

<< 前のページに戻る